Queen of Decadence
作詞:Kaya 作曲:Hora

〜あなたの首に鎖をつけましょう もう二度と私から離れぬように ねぇ愛しい坊や 繋がったまま口づけて〜

New Vogue Childrenトラック4 お気に入り度:★★★★★

Kaya色100%の作品。
Schwarz Steinの傑作中の傑作です。
歯に衣着せないKayaの言葉遣いが炸裂しまくっています。

登場人物は女王と少年。
SMっぽいと言うか、SMそのものの世界観です。
囚われていた少年は女王から逃げ出そうと図るが、
見つけられ連れ戻されてしまう。
というシチュエーションで歌が始まり、
後はもう、女王様の言いたい放題、やりたい放題です。
少年が救われるような展開には全くなりません。

歌詞の中で一番強烈なのは、冒頭に引用した女王様の台詞ですが、
その他にも強烈な言葉が多いです。
「このまま永遠に私に溺れなさい」とか、
「さあ、跪くのよ!消えない傷をあげるわ。」とか。。

歌の中程には、女王の苦い過去を思わせる、
「その忌々しい記憶も、汚れた臭い蜜の味も消してみせるわ。」
というこれまた凄い台詞の一節があります。
圧倒的上位の立場に立つ、女王の苦い過去という描写が
このキャラの弱い一面を描写していて、興味深いです。

Kaya色の強い曲は、
強烈な欲望を抑える事なく描写した作品がいくつもありますが、
その手の作品としては、この"Queen of Decadence"が
最高峰で、後にできた他の作品は、どれもこの作品を超えられてないと思います。

Horaの曲も歌の雰囲気に非常にマッチしていて、非常に相性が良いです。
歌の最後に入るKayaのファルセットも
クライマックスに相応しい効果を出していますし、
ファルセットに併せて打ち鳴らされる、
パーカッションの響きが段々滲んでいくようなエフェクトになっているのもとても良いですよね。
歌詞だけが凄いのではなく、曲としても最後の最後まで楽しませてくれます。

最後のファルセットの入る部分の演出は当初はなく、
レコーディングに立ち会ったプロデューサーのManaが提案し、
その場で実行されたものらしいです。
Manaのセンスの良さが光ったといえます。。

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